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2025.05.23

初心者でもできる!リアルなジオラマ海の作り方|材料・手順・コツを徹底解説

ジオラマの世界において「海」は、静けさや迫力、透明感などさまざまな表情を表現できる人気のモチーフです。しかし、「どうやって水を作るの?」「波やしぶきはどう表現すればいいの?」と悩む初心者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、初めてでもリアルな海のジオラマが作れるように、必要な材料や道具、基本的な作り方の手順、そして失敗しないためのコツまで、わかりやすく解説します。

目次
    1. ジオラマ海を作る前に知っておきたい材料と道具
    2. 初心者でも安心!リアルな海を作るための基本手順
    3. もっとリアルに仕上げたい!ジオラマ海づくりのコツ
    4. まとめ

ジオラマ海を作る前に知っておきたい材料と道具

ジオラマ 海 作り方

海のジオラマは、透明感のある水面やリアルな波の表現によって、見る人を引き込むような魅力を持っています。しかし、そうした表現を実現するためには、適切な材料と道具をそろえることが欠かせません。ここでは、初心者の方でも無理なく始められるよう、基本となる材料と、作業をスムーズに進めるための道具について解説します。

リアルな海を再現するための材料

ジオラマで海を表現する際の中心となるのが、水の透明感を再現する素材です。代表的なものとして、クリアレジンやモデリングウォーターがあり、これらは本物の水のような情景を作り出すために使われます。静かな水面を表現したい場合にはモデリングウォーターが向いており、波や動きのある海を作りたいときにはレジンを使うと立体感のある仕上がりになるでしょう。

また、海の深さや透明度を演出するためには、アクリル塗料などで土台部分を着色することが重要です。深海をイメージするなら濃い青を、浅瀬なら明るいブルーやグリーンを使用し、グラデーションを意識すると自然な表現になります。

さらに、下地にスチレンボードや発泡スチロールなどを使って地形を作っておくことで、よりリアルな海底の形状を再現することが可能です。塗装前にはジェッソやシーラーで下地処理をしておくと、塗料の乗りが良くなり、発色も安定します。

作業を快適に進めるための道具

ジオラマ制作では、細かい作業が多いため、使いやすい道具をそろえておくことで完成度に大きく差が出ます。まず、塗装には筆が必要ですが、細かな部分用と広い面積用の2種類を用意すると便利です。海岸の泡立ちや波の表現には、筆に加えてスポンジを使用して着色すると自然な質感が出せます。

レジンを使う場合には、硬化のためのライト(UVまたはLED)があると作業がスムーズです。UVレジンの場合は、日光でも硬化は可能ですが、専用のライトを使うことで時間を短縮でき、仕上がりも安定します。

さらに、レジンに気泡が入り込んだ際には、ドライヤーやヒートガンを使って表面を温めると、泡を飛ばしやすくなるでしょう。ただし、熱を当てすぎると素材が変形することがあるため、適度な距離と時間で使用するようにしてください。予めレジン液を温めて気泡を飛ばし、ある程度時間をおいて冷ましてから流し込む方法もお勧めです。

そのほか、レジンやモデリングウォーターの流出を防ぐためにはマスキングテープが役立ちますし、水しぶきや波形を成形したい場合にはシリコンモールドを使用するのも効果的です。これらの道具を上手に使い分けることで、より完成度の高い海ジオラマに仕上げることができます。

初心者でも安心!リアルな海を作るための基本手順

ジオラマ 海 基本手順

海のジオラマは、透明感や波の立体感など、表現の幅が広い反面、どう手をつけてよいかわからないという初心者の方も多いかもしれません。手順をしっかり押さえれば、初めてでも十分にリアルな作品を作ることができます。ここでは、基本の3ステップに分けて、リアルな海を作るための流れを丁寧に解説します。

地形づくりと着色で海のベースを作る

ジオラマの海を作る際は、まずベースとなる土台を整えることから始めます。スチレンボードや発泡スチロールなどを使って、海底の起伏や陸地との境目を再現してください。このとき、浅瀬から深海への傾斜や岩場の形など、実際の地形を参考にしながら自由に加工していくと、よりリアルな印象に仕上がります。

地形ができたら、次に塗装を行ってください。海の色は深さによって異なるため、濃いブルーやグリーンをグラデーションで使い分けるのがポイントです。浅瀬は明るく、深い部分は暗めの色で塗ると、奥行きのある表現になります。塗料にはアクリルや水性塗料を使い、筆やスポンジを使ってなじませると自然な仕上がりになるでしょう。

また、モス(藻の表現)や石を海底に、砂や小石を水際に予め装飾をしておくことで、よりリアルな表現になります。

レジンやモデリングウォーターで水面を再現する

ベースの塗装が乾いたら、透明な水面を作っていきます。静かな水面を表現したい場合は、モデリングウォーターを流し込んで自然乾燥させてください。より立体感のある波やうねりを加えたいときには、2液性レジンやUV・LEDレジンを使用するのが効果的です。

レジンを使用する際、気泡が入った場合はドライヤーやヒートガンを軽く当てると取り除くことができるでしょう。ただしベースや装飾素材によっては熱によって影響がでてしまう場合がある為、注意が必要です。流し込みの際は、事前に周囲をマスキングテープなどで囲っておくと、液漏れを防ぐことができます。重ね塗りすることで、さらに奥行きのある水面を作ることも可能です。

波やしぶきで海に動きを与える

水面を作ったあとは、最後の仕上げとして波やしぶきを加える工程に進みます。これによって、ジオラマの中に「動き」や「風」を感じさせるリアルな表現が可能です。

波の形を作るには、透明ジェルメディウムやホワイトパテなどを使って、レジンの上に立体的な線を描くように盛りつけていきます。

波頭に白を軽く乗せることで、白波や泡を再現することが可能です。綿棒や細筆を使って細かく調整すると、より繊細な仕上がりになります。

また、水しぶきを表現したい場合は、予めレジンで表現したい水の動きのパーツを作成し、ジオラマと組み合わせることで立体感が出せるでしょう。これらの表現を加えることで、海にリアルな「動き」と「空気感」が加わり、作品の完成度が一段と高まります。

もっとリアルに仕上げたい!ジオラマ海づくりのコツ

ジオラマ 海 コツ

ジオラマで海を表現するのは、一見難しそうに思えるかもしれません。しかし、いくつかのコツを押さえることで、初心者の方でもぐっとリアルな作品に近づけることができます。

水の透明感や波の動き、海底の奥行きなどを美しく表現するには、ちょっとした工夫が大きな違いを生み出すことが可能です。ここでは、ジオラマ海づくりの完成度を高めるために役立つコツを3つご紹介します。

色のグラデーションで奥行きと自然さを演出する

リアルな海を再現するうえで欠かせないのが、海の色の表現です。海の色は一色ではなく、浅い場所は明るく、深くなるにつれて暗く沈んでいくグラデーションになっています。

この変化をうまく再現することで、海に奥行きと自然な広がりが生まれるでしょう。例えば、浜辺に近い部分には明るめのブルーやグリーンを、沖合に向かうにつれて徐々に濃いブルーを使うことで、立体感のある水面が表現できます。

また、海底の凹凸や陰影を意識して、あらかじめ下地の着色を工夫しておくと、透明素材を重ねたときによりリアルな印象になるでしょう。

レジンやモデリングウォーターの扱いは丁寧に

水面を表現する素材としてよく使われるレジンやモデリングウォーターは、透明感が高くリアルな海の質感を再現できる反面、取り扱いには注意が必要です。また、2液性のレジンを混ぜる際には、気泡が入りにくいようにゆっくりと撹拌することが大切になります。

レジンを注ぐ際は、一度に厚く流し込むのではなく、薄く何層かに分けて流し込むと、色ムラや気泡の発生を防ぐことができます。透明な素材の美しさを活かすためには、手間を惜しまず丁寧に作業を進めることが重要です。

波やしぶきは控えめに、流れを意識して配置する

ジオラマの海に動きを加える波やしぶきは、見た目のインパクトを高めるうえで効果的な要素ですが、やりすぎてしまうと不自然な印象になってしまいます。波やしぶきは、全体の流れや風の向きを意識しながら配置することがポイントです。

例えば、すべての波が同じ方向を向いていれば、風が吹いている状況を連想させることができ、統一感のある仕上がりになります。また、波の先端にごく少量の白を加えることで、白波や泡の表現が可能になりますが、あくまで控えめに施すことで、自然な質感を保つことが可能です。仕上げの段階では、完成イメージに合っているか全体を見直しながら、必要な部分にだけ動きを加えると、バランスの取れたリアルな海になります。

まとめ

ジオラマでリアルな海を表現するには、材料の選び方から着色、水面の再現、波の表現に至るまで、いくつかの重要なポイントを押さえることが大切です。今回ご紹介した手順やコツを参考にすれば、初心者の方でも無理なく美しい海のジオラマを作ることができます。

最初はうまくいかない部分があっても、少しずつ経験を重ねることで、自分なりの表現方法が見つかっていくはずです。ジオラマの海を作るときに利用するモデリングウォーターの詳細はこちらをチェックしてください。