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2025.08.23

LEDで固まるレジン液の選び方と使う手順について解説

レジン作品づくりにおいて、硬化用の光源としてLEDライトを使う人が増えています。LED対応のレジン液を選べば、短時間で硬化でき、作業効率が格段にアップできるでしょう。

さらに、熱が少なく安全性も高いのが魅力です。しかし、全てのレジン液がLEDライトで硬化するわけではないため、適切なレジン液の選び方と使うときの正しい手順を知ることが重要になります。

この記事では、LEDで固まるレジン液の選び方のポイントと使い方の基本をわかりやすく解説します。

LEDで固まるレジン液とは

レジン液 固まる

レジン作品を作るとき、硬化用の光源としてUVライトだけでなくLEDライトを使えるレジン液も増えています。LED対応のレジン液なら、硬化時間が短く、熱による変形や手への負担も少ないため、初心者から上級者まで幅広く人気です。

ここでは、LEDで固まるレジン液の仕組みや特徴をわかりやすく解説します。

LEDで固まるレジン液の仕組み

LED対応レジン液は、特定の波長(主に405nm前後)の光を受けることで、液体から固体へと変化します。レジン液には光に反応する硬化剤の成分が含まれており、この成分がLEDライトの光によって化学反応を起こし、樹脂が硬化するのが特徴です。LEDライトは紫外線を出すUVライトに比べて波長が長く、より安全で効率的に硬化が進みます。

LEDライトを使うメリット

LEDライトは発熱が少ないため、作品が熱で反ったり、気泡が膨張したりするリスクが低くなります。また、電源を入れた瞬間から安定した光量が得られ、硬化スピードも速いのが魅力です。加えて、LEDライトは長寿命で省エネ性も高く、ランニングコストを抑えられます。

市販のLED対応レジン液

LED対応レジン液を選ぶ際は、パッケージや商品説明で「LED対応」や「UV・LED両対応」と明記されているかを確認しましょう。波長の相性が合わないと硬化不良を起こす場合があります。さらに、透明度・黄ばみ防止効果・硬化後の硬さなど、仕上がりの質にも注目すると満足度の高い作品づくりができるでしょう。

LEDで硬化させるレジン液の選び方

レジン液 選び方

LEDライトを使ってレジン液を硬化させる際、レジン液の選び方がとても重要です。全てのレジン液がLEDの光に反応するわけではなく、波長や成分の違いによって硬化速度や仕上がりが大きく変わります。ここでは、LED対応レジン液を選ぶときのポイントを3つに絞って解説していくので、参考にしてみてください。

「LED対応」か「UV・LED両対応」かを確認する

最初に確認したいのが、製品がLEDライトで硬化できるかどうかです。パッケージや商品説明に「LED対応」や「UV・LED両対応」と明記されているレジン液を選びましょう。対応していないレジン液はLEDライトの波長に反応せず、硬化不良を起こす可能性があります。

波長に合ったレジン液を選ぶ

LEDライトの主な波長は約384~415mm程度となります。それに対し、UVライトは約350~400mm程度の波長になっております。製品によって異なるため、使用するライトの波長に合ったレジン液を選ぶことが重要です。(レジン液からライトを選ぶ場合は、レジン液に適した波長のライトを用意しましょう)幅広い波長に対応するレジン液なら硬化の失敗リスクを減らせます。

仕上がりの特性や用途に合ったレジン液を選ぶ

透明度や硬さ、黄ばみのしにくさ、防水性など、レジン液ごとに特徴があります。アクセサリーや細かいパーツ作り、厚塗りやコーティングなど、用途に応じた仕上がりの特性をチェックして選ぶと満足度の高い作品が作れるでしょう。

LEDライトを使ったレジン液の硬化の手順

レジン液 硬化

LEDライトは、レジン液を効率よく硬化させるための便利なツールです。しかし、適切な手順で使わなければ、硬化ムラや気泡の発生などのトラブルにつながります。ここでは、LEDライトを使ったレジン液の硬化手順をわかりやすく解説します。

レジン液を薄く塗って均一に広げる

まずはレジン液を硬化させたい部分に薄く均一に塗布します。厚みがあるとLEDの光が内部まで届きにくく、硬化不良の原因となるため注意が必要です。また、厚みが薄くても着色した色が濃く、内部までライトの光が届かない場合も、硬化不良に繋がるので注意が必要です。気泡ができた場合は、爪楊枝などでつぶすか、エンボスヒーター等で軽くあたためて気泡を抜きましょう。

LEDライトで照射する

塗布したレジン液の上にLEDライトを照射します。ライトの説明書にある推奨硬化時間を守り、均一に光が当たるように角度や距離を調整しましょう。短時間で何度かに分けて硬化させる「分割硬化法」もおすすめです。

裏面や厚みのある部分も硬化する

作品の反りや硬化ムラを防ぐため、必要に応じて裏面や厚みのある部分にもLED光を当てて硬化させます。硬化不足の部分がないか確認し、硬化が甘い場合は再度照射してください。

LEDを使ってレジン液を硬化させるコツ

レジン液 硬化 コツ

LEDライトはレジン液を素早く硬化させる便利な道具ですが、正しい使い方をしないと仕上がりにムラが出たり、硬化不良を起こしたりすることがあります。ここでは、LEDライトを使ってレジン液をキレイに硬化させるためのコツを紹介していくので、参考にしてみてください。

薄く均一に塗って重ね硬化を行う

レジン液は厚く塗りすぎるとLEDの光が内部まで届かず、硬化不良の原因になります。薄く塗って硬化させ、必要に応じて数回に分けて重ねることで、ムラなく硬化させることが可能です。

LEDライトの適切な距離と角度を保つ

LEDライトとレジンの距離が近すぎると熱が発生しやすく、逆に遠すぎると硬化時間が長くなることがあります。説明書に記載された適切な距離を守り、光が均一に当たるように角度を調整しましょう。

裏面や厚みのある部分も忘れずに硬化させる

作品の反りや硬化ムラを防ぐため、表面だけでなく裏面や厚みのある部分もLED光を当てて硬化させることが大切です。両面硬化することで強度もアップします。

光栄堂のハイブリッドレジン液「Newアクア」

レジン液 使い方 アクア

光栄堂のUVレジン液「Newアクア」は、UVライトとLEDライトのどちらでも硬化できるハイブリッドタイプのレジン液です。高い透明度を持ち、硬化後はツヤのある美しい仕上がりと硬さを兼ね備えているため、アクセサリーや封入作品など強度と見栄えの両方が求められる作品づくりに適しています。

一液性で無溶剤タイプのため混ぜる手間がなく、液だれしにくいボトル形状で使いやすさにも配慮されているのが特徴です。透明感、硬度、使いやすさのバランスが良く、初心者から上級者まで幅広いユーザーにおすすめできる万能なレジン液となっています。

まとめ

LED対応レジン液は、短時間で硬化でき、熱による変形や黄ばみのリスクが少ない便利な素材です。ただし、LEDライトの波長や光量に合ったレジン液を選び、薄く均一に塗って両面を硬化させるなど、正しい手順を守ることが仕上がりの美しさにつながります。

選び方のポイントと使い方のコツを押さえれば、LEDライトを使ったレジン作品づくりがより快適で失敗の少ないものになるでしょう。

レジン液をお求めの方は、光栄堂のNewアクアをチェックしてみてください。