建築学科の学生さん必見!スチレンボードで作る模型~入門編~初心者向けの扱い方・加工方法を解説!
スチレンボードとは、スチレン素材の薄い板状の素材のものをいいます。軽くて加工しやすく、模型制作に最適な素材のひとつです。
「スチレンボード」といっても、販売メーカーによって仕様が若干異なります。ここでは、発泡パネルの両面に紙が貼られたタイプのもので説明をしていきます。
スチレンボードはカッターで簡単に切れるうえ、接着や塗装もしやすいため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
しかし、「どうやって作ればいいのか分からない」「きれいに仕上げるコツを知りたい」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、スチレンボードを使った模型の基本的な作り方から、加工のポイント、仕上がりをワンランクアップさせるコツまでわかりやすく解説します。
スチレンボードを使った模型の作り方
スチレンボードは、軽量で加工しやすく、模型制作において初心者から上級者まで幅広く活用されている素材です。
カッター1本で自在に成形できるため、建物や地形などの表現も比較的簡単に行えます。
ただし、仕上がりのクオリティを高めるためには、基本的な手順やコツを押さえることが重要です。
ここでは、スチレンボードを使った模型制作の基本的な流れを解説します。
必要な材料と道具を準備する
模型制作を始める前に、まずは必要な材料と道具を揃えましょう。
スチレンボードのほか、カッター、定規、カッターマット、接着剤が基本となります。
塗装を行う場合はアクリル絵の具や筆も用意しておくと便利です。
用途に応じて紙やすりやピンセットなどもあると作業効率が向上します。
あらかじめ設計イメージを簡単に描いておくことで、材料の無駄を減らし、スムーズに制作を進められるでしょう。
接着剤選びの注意点
接着剤は、発泡スチロール対応の「スチのり」がおすすめです。
木工用ボンド(水性)でも簡易的な接着は可能ですが、接着強度が非常に弱くなってしまうため、推奨していません。
また、光栄堂のスチレンボードの表面は両面に紙が貼られているので、その点においても木工用ボンド(水性)の使用はあまりおすすめできません。
スチのりや接着剤については別の記事で解説しています。
スチのりとは?模型製作のプロが教える最強接着剤の使い方と裏技
【保存版】スチレンボードに使える接着剤の種類は?接着の手順を解説!
スチレンボードをカット・組み立てる
次に、設計に沿ってスチレンボードをカットし、パーツごとに組み立てていきます。
カットする際は、定規をしっかり当て、一度に切ろうとせず数回に分けて同じ箇所に刃を通すことで、断面をきれいに仕上げられるでしょう。
ここでのポイントはできる限り新しい刃を使うことです。
また、一度で切ろうとすると歪みや割れの原因になるため注意が必要です。
発泡素材で使用されることの多いヒートカッター(熱線カッター)は「スチレンボード」には使用できませんのでご注意ください。
カットしたパーツは接着剤で固定し、ズレが生じないように丁寧に位置を合わせましょう。
建物や地形のベースをこの段階でしっかり作り込むことが、完成度の高い作品につながります。
塗装と仕上げでリアリティを出す
組み立てが完了したら、塗装や装飾を行い、作品にリアリティを加えていきます。
スチレンボードはそのままだと無機質に見えるため、アクリル絵の具や水性塗料などで色付けするのが一般的です。
建築模型を作成する場合は、模型用の壁紙等を建物の外壁や内壁部分に貼ることで、一気に作品にリアリティが増します。
陰影を意識した塗装を施したり、草や砂などの情景素材を追加したりすることで、より立体感のある豊かな表現が可能になります。
情景素材には、光栄堂の「情景職人」や「ランドスポンジ」等がおすすめです。
最後に全体のバランスを整えれば、完成度の高い作品に仕上がります。
スチレンボード塗装時の注意点
スチレンボードを塗装する際には、素材の特性上、以下の点に十分注意する必要があります。
1.使用する塗料の種類に気をつける
ラッカー系塗料や溶剤系塗料は、ボード内部の発泡スチロールを溶かしてしまう危険性があるため、使用は避けてください。
基本的にはアクリル絵の具や水性塗料の使用を推奨します。
スチレンボードの表面は紙ですので、発泡素材を溶かさず、紙と相性の良い着色塗料を選びましょう。
水分量の多い塗料を使用した場合は、表面の紙が塗料の水分を吸収し、反り等が発生する原因となるので注意しましょう。
2.下地処理とやすりがけの加減
スチレンボードは表面に紙が貼られていますが、軽くやすりがけをすることで塗料のノリが良くなる場合があります。
塗料によって、必要であれば下地処理を行いましょう。
ただし、強く削りすぎると表面の紙を破ってしまい、中の発泡層が露出してしまいます。
発泡層が露出した状態で塗料を塗ると、溶剤トラブルが起きるリスクが高まるため、作業は慎重に行ってください。
スチレンボード加工のポイント

スチレンボードは扱いやすい素材ですが、加工方法によって仕上がりの美しさや耐久性に大きな差が出ます。
特に模型制作では、断面のきれいさや歪みの少なさが完成度を左右する重要な要素です。
基本的な加工のコツを押さえれば、初心者でもワンランク上の仕上がりを実現できます。
ここでは、スチレンボードをきれいに加工するためのポイントを解説します。
きれいにカットするためのコツ
スチレンボードの加工で最も重要なのがカットの精度です。
カッターを使う際は、一度で切り抜こうとせず、軽い力で数回に分けて刃を入れるのがポイントです。
定規をしっかり固定し、刃を垂直に保つことで断面の歪みが防げます。
また、刃が鈍っていると断面が毛羽立ちやすくなるため、こまめに新しい刃に交換することも大切です。
丁寧なカットを心がけることで、組み立て時のズレも防ぎ、完成度の高い仕上がりにつながります。
接着と組み立てで歪みを防ぐ
スチレンボードは軽量な反面、湿度に影響を受けやすく、接着方法によっては歪みやズレが生じやすい素材です。
接着剤を使用する際は、塗りすぎを避け、均一に薄く伸ばすことが重要です。(表面に紙素材を広範囲で貼るときなど、状況や用途によっては、スプレータイプの接着剤を使用した方がきれいに仕上がる場合もあります)
水分を多く含む接着剤は反りの原因になるため、発泡スチロールに対応した専門の接着剤「スチのり」を使用するのが最適です。
また、接着後はしっかりと固定し、完全に乾くまで動かさないことが大切です。
必要に応じて重しを使えば、パーツ同士を正確に接着でき、安定した構造を保つことができます。
塗装・仕上げで質感を高める
加工後の仕上げとして行う塗装や表面処理も、完成度を左右する重要な工程です。
スチレンボードは表面に紙が貼られているので、そのままでも塗装はできますが、下地処理として軽くやすりがけを行うことで塗料の密着性が向上する場合があります。
塗料との相性をみて、必要に応じて下地処理を行いましょう。
(※前述の通り、削りすぎにはご留意ください)
また、いきなり濃い色を塗るのではなく、薄く重ね塗りをすれば、自然な質感を表現できます。
さらに、影や汚れを意識したウェザリングを加えることで、リアルな風景表現も可能です。
細部までこだわることで、作品全体のクオリティが大きく向上します。
模型制作におすすめのスチレンボードの選び方

スチレンボードは種類や厚みによって使い勝手が大きく変わるため、用途に合ったものを選ぶことが制作の仕上がりを左右します。
適切なボードを選べば、加工しやすくなるだけでなく、作品の強度や見た目のクオリティも向上できるでしょう。
ここでは、初心者でも失敗しないスチレンボードの選び方を解説します。
厚みで選ぶ|用途に合わせて使い分ける
光栄堂のスチレンボードには、サイズによってラインナップは異なりますが、1㎜・2㎜・3㎜・4㎜・5㎜・7㎜・10㎜と幅広い厚みがあります。
1mm〜3mmなどの薄いタイプはカットしやすく、建物の壁や細かいパーツ制作に最適です。
一方で、ベースや地形など強度が必要な部分には、7mmや10mmといったしっかりした厚手タイプが適しており、薄いタイプよりも安定感があります。
用途ごとに厚みを使い分ければ、効率よく制作できます。
スチレンボードの厚みに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
スチレンボードの厚みは何mmが最適?用途別の選び方と失敗しないポイント
サイズと入数で選ぶ|作業効率を意識する
スチレンボードはA1・A2・A3・B1・B2・B3・B4・3×6判などサイズ展開が豊富で、制作するジオラマの規模に応じて選ぶことが重要です。
小型の作品ならB4サイズでも十分ですが、大きな作品では継ぎ合わせの手間を減らすために大判サイズの使用がおすすめです。
また、複数枚セットの商品を選ぶことでコストパフォーマンスが向上し、試作や失敗にも対応しやすくなります。用途や制作頻度を考慮し、無駄のないサイズと入数を選ぶことがポイントです。
スチレンボードについては以下の記事で詳しく解説しています。
スチレンボードのサイズ一覧と選び方!用途別にぴったりの厚さ・大きさを解説
スチレンボードや関連素材なら光栄堂へ
模型制作において、素材選びは完成度を大きく左右する重要なポイントです。加工のしやすさと仕上がりの美しさを両立させるなら、品質にこだわった素材選びが欠かせません。
株式会社光栄堂は、以下のオリジナル材料を中心に、建築模型やジオラマ制作に欠かせないアイテムの開発・提案を行っています。
- スチレンボード:加工性に優れた基本素材
- スチのり:発泡スチロールを溶かさない専用接着剤
- モデリングウォーター:注ぐだけでリアルな水面を再現
光栄堂の素材が選ばれる理由
光栄堂のスチレンボードは、制作現場の声を反映した高い品質が特徴です。
- 抜群のカットしやすさで、断面が美しく仕上がる
- 湿気による反りが少なく、大型作品でも安定する
- 表面が滑らかで、塗装のノリが良い
これらは作業効率の向上に直結するため、初めて挑戦する方はもちろん、より高いクオリティを目指すプロの方にも最適です。
ぜひ、光栄堂のスチレンボードと専用接着剤「スチのり」を組み合わせて、理想のジオラマ制作に挑戦してみてください。
工作に必要な材料は、公式ネットショップですぐに揃います。
「近くに模型店がない」「どの厚さを買えばいいか迷う」という方もご安心ください。
光栄堂公式ショップなら、今回ご紹介したスチレンボードやスチのりを、豊富なサイズラインナップから定価で安心してお求めいただけます。
プロ仕様の使い心地を、まずは一点から試してみませんか?
