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2025.01.15

【保存版】スチレンボードに使える接着剤の種類は?接着の手順を解説!

模型制作に使うスチレンボードを接着するなら、どんな接着剤が良いのでしょうか。スチレンボードに使える接着剤の種類について、徹底解説します。初心者の人でもわかりやすいよう、スチレンボードの接着の手順についても紹介していくので、参考にしてみてください。

スチレンボードに使える接着剤の種類

スチレンボードを接着する際に使用できる接着剤にはいくつかの種類があります。それぞれ特徴や用途が異なるため、作業内容や環境に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。スチレンボードの特性次第では、使えない接着剤もあるので接着剤選びは慎重に行いましょう。

スチレンボードの特性・特徴については、下記記事をご参考ください。

スチレンボードとは?使い方やなにができるかなど徹底的に解説

スチレンボードに使える接着剤の種類としては、下記の通りになります。

  • 発泡スチロール専用の接着剤
  • スプレーのり

スチレンボードに使える接着剤の種類について、詳しく解説します。

発泡スチロール専用の接着剤

スチレンボードの接着には、発泡スチロール専用の接着剤を使用するのが基本です。このタイプの接着剤は溶剤を含まず、スチレンボードを溶かす心配がないため、初心者にも安心して使用できるのが特徴です。光栄堂の『スチのり』は発泡スチロールをはじめ、紙や布、木材等の接着に幅広くご使用いただいております。

代表的なものに木工用ボンドがあり、手軽に入手できることから人気があります。水性接着剤は乾燥後に透明になるため、仕上がりをきれいに保ちたい場合におすすめです。

ただし、スチレンボードが湿気を吸収しやすい性質を持っているため、薄いボードでは反りや変形が起こる可能性があり、適量を使用する必要があります。

ホットボンド

ホットボンドは、接着剤を加熱して溶かし、速乾性を活かして短時間でスチレンボードを固定するのに便利です。この方法は特に模型製作やDIY作業で重宝され、強力な接着力を発揮します。

しかし、作業中の温度管理が重要で、ホットボンドの温度が高すぎる場合、スチレンボードが溶けたり変形したりするので、扱いには十分注意しましょう。

接着する部位が広範囲でない場合や、急いで作業を進めたいときに適した選択肢ですが、細かい作業には慎重さが求められます。

スプレー接着剤

スプレー接着剤は、大きな面積を均一に接着したいときにおすすめです。エアゾール形式で接着剤を噴射するため、手や作業環境を汚しにくいのがメリットとなります。特にデザインパネルやディスプレイ用途で、スチレンボードを使用する際に選ばれることが多いです。ただし、細かいパーツの接着にはあまり向いておらず、接着強度も『スチのり』より弱くなります。

その他

木工用ボンド(水性)でも代用は可能ですが、接着強度はかなり弱くなってしまう為あまりお勧めではありません。瞬間接着剤やその他の溶剤を含む接着剤は、スチレンボードの芯材である発泡スチロールを溶かしてしまうので、使用できません。

スチレンボードの接着手順

スチレンボードを接着する場合、しっかりと手順を押さえておくことが大切です。手順を把握しておけば、理想的な模型制作が行えるでしょう。

スチレンボードの接着手順としては、下記の通りです。

  • 接着前の準備
  • 接着剤の塗布と固定方法
  • 仕上げと確認

スチレンボードの接着手順について、詳しく解説します。

接着前の準備

まずスチレンボードを接着する際には、接着面の清掃から始めましょう。接着面に埃や油分が付着していると接着力が低下するため、埃等はあらかじめマスキングテープで取り除いておくと良いでしょう。

次に、使用する接着剤がスチレンボードに適しているか確認しましょう。一部の接着剤はスチレンボードを溶かす可能性があるため、端材(カットして出た切り落とし部分)で事前にテストしておくことが重要です。※光栄堂の『スチのり』を使用してスチレンボード同士を接着する場合はテストは不要です。

また、接着に必要な道具(例えば、ヘラやクランプなど)を事前に準備しておくことで、スムーズな作業が可能になります。

接着剤の塗布と固定方法

次に、接着剤を塗布します。接着剤を塗布する際には、均一な薄さを心掛けましょう。特に液状の接着剤を使用する場合は、厚塗りを避け、ムラができないよう丁寧に広げることがポイントです。接着強度は少し弱くなりますが、広範囲の接着はスプレータイプの接着剤(スプレーのり)がお勧めです。

塗布後は、スチレンボードを接着面に置き、しっかりと密着させます。このとき、重しやクランプを使って一定時間圧力をかけると、接着強度が向上するので実践してみてください。接着剤によって乾燥時間が異なるため、製品の指示に従って十分な時間を確保することを忘れないでください。

仕上げと確認

最後に、接着剤が完全に乾燥したら、仕上がりを確認しましょう。接着部分にズレや浮きがないかチェックし、必要に応じて補修を行ってください。

余分な接着剤がはみ出している場合は、固まってしまう前に拭き取ってください。ただしスチレンボードは両面に紙が貼ってありますので、はみ出した接着剤が紙に染みてしまい、綺麗な仕上がりにならなくなってしまう場合があります。美しく仕上げるには接着剤の出しすぎ(塗りすぎ)に注意が必要です。

スチレンボードを接着させるときの注意点

スチレンボードを綺麗に接着させるなら、いくつか注意しておきたい点があります。注意点を把握しておき、適切に模型制作を行うことが大切です。

スチレンボードを接着させるときの注意点としては、下記の通りになります。

  • 素材を傷めない接着剤を使う
  • 汚れや凹凸を取り除く
  • 乾燥時間を十分に確保する

スチレンボードを接着させるときの注意点について、詳しく解説します。

素材を傷めない接着剤を使う

スチレンボードの接着では、接着剤の選び方が肝心です。特に注意すべき点は、溶剤を含む接着剤を避けなければいけない点になります。

溶剤系の接着剤を使用すると、スチレンボードが化学反応を起こして溶けたり、変形したりする可能性があるので注意しましょう。

そのため、発泡スチロール専用の接着剤を使用することが重要です。また、初めて使用する接着剤の場合は、必ず事前に接着テストを行い、接着剤がボードに与える影響を確認するようにしましょう。

汚れや凹凸を取り除く

スチレンボードを接着する際には、接着面が清潔で平滑でないといけません。接着面に埃や油分、凹凸があると、接着剤が均一に付着せず、強度が低下してしまう可能性があります。

作業前に柔らかい布で表面を拭き取るか、軽くサンドペーパーをかけることで、接着剤がしっかりと密着する状態を整えましょう。また、表面が湿っていると接着力に悪影響を及ぼすため、乾燥していることを確認するのも忘れてはなりません。

乾燥時間を十分に確保する

着剤の乾燥時間を十分に確保することも重要なポイントです。乾燥が不十分な状態でスチレンボードを動かすと、接着面がズレたり、接着力が弱まったりする可能性があります。

特に接着剤の種類によって乾燥時間が異なるため、製品の使用説明書をよく確認し、指示された時間を守るようにしましょう。また、接着中はボードを重しやクランプで固定し、接着剤がしっかりと硬化するまで動かさないように注意してください。このひと手間が、仕上がりの品質を大きく向上させるポイントです。

まとめ

スチレンボードを接着させるときは、事前に接着剤の種類を把握しておき、用途に合わせて選択する必要があります。接着剤によって特徴や性能が異なるので、前もって確認しておくことが肝心です。

また、スチレンボードを接着する際の手順を知っておくことも、模型制作を的確に行ううえで重要な要素となります。その際には、今回紹介した注意点を参考に、できるだけ失敗しないよう配慮していきましょう。