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2024.09.10 スチレンボード

スチレンボードとは?使い方やなにができるかなど徹底的に解説

スチレンボードとは?

スチレンボードは、一般的に、ポリスチレンを原料とした板材のこと。簡単にいうと、密度の高い発泡スチロールの板のようなものです。軽量で加工性に優れているため、POP材料や看板の芯材等で使用されている他、建築模型やジオラマの材料としても良く使われます。

「素板」と呼ばれる両面に紙がないタイプ、両面に紙が貼られているタイプ、片面または両面に粘着剤がついている糊付きタイプの3種類に大きく分けられます。が特徴的です。標準的な色は白で、様々な用途に適しています。

主に建築模型の壁材や床材として使用されますが、ユーザーのアイデア次第で幅広い活用が可能です。最近はアイドルやアーティストのライブや、スポーツ観戦などで応援するための推し活グッズとしても人気が高いです。軽量で加工しやすい特性から、プロの模型製作者からホビーイストまで多くの人々に愛用されています。

加工方法

加工方法としては、カッターでの切断が一般的です。切断の際は、できるだけ新しい刃を使用し、一度に切らず数回に分けて同じ箇所に刃を通すことを推奨しています。両面に紙が貼られているため、熱線カッターでの加工は適していません。

心材の発泡スチロールの接着は接着剤の種類によっては溶けてしまうことがあるので、発泡スチロール対応の接着剤『スチのり』での接着をお勧めしています。面(紙の貼ってある部分)と面や、面と紙等の接着には一般的な接着剤もご使用いただけますが、販売メーカーや商品タイプによって表面の紙質(紙の種類)が異なる為、接着強度等を事前にテストしていただく方が良いでしょう。

紙貼り面への塗装の場合、一般的には紙への塗装と同じ扱いとなりますが、こちらもやはり、メーカーや商品タイプによって表面の紙質(紙の種類)が異なる為、塗料の滲みや弾きが起こる場合がございます。

また、側面(厚みの部分)は発泡スチロールとなりますので、発泡スチロール用の塗料をご使用ください。

サイズ(規格)

サイズは概算値となっており、紙規格サイズよりも大きめで販売されているものが多いです。

サイズは3×6判(A1サイズ3枚分)・A1・A2・A3・B1・B2・B3・B4のサイズがあります。

厚みは、サイズによって若干ラインナップが異なりますが、1㎜・2㎜・3㎜・4㎜・5㎜・7㎜・10㎜があります。

POPや看板等の心材で使用する際は厚めの5㎜や7㎜をご使用いただく方が多く、模型製作の際は、作成物の縮尺にもよりますが2㎜や3㎜・5㎜が良く使われています。

スチレンボードの活用例は多岐にわたります。建築模型の外壁や内装の再現、ジオラマの基礎材料、展示用パネルの製作、サインボードやPOP広告の制作、アート作品の支持体、学校の工作や美術の授業での使用など、幅広い用途があります。

初心者でも扱いやすく、かつ高品質な作品を作ることができる点が大きな魅力です。アイデア次第で、スチレンボードは驚くほど多様な表現を可能にし、それを形にする喜びを味わえます。

スチレンボードを選ぶポイント

スチレンボードは多様な用途に対応できる素材ですが、最適な製品を選ぶには幾つかの重要なポイントがあります。

使用期間

発泡スチロールの両面に紙を貼りつけている商品となりますので、環境によっては反り等が発生する為、長期的な使用や保管にはあまり向いておりません。

厚み

商品のサイズによっても変わってきますが、基本的なラインナップとしては、1㎜・2㎜・3㎜・5㎜・7㎜となっております。

光栄堂限定で4㎜厚も販売しております。

使用用途によって良く使われる厚みが異なっており、建築模型製作には2㎜・3㎜・5㎜が多く、POP材料や看板の心材等では5㎜・7㎜厚が多く使われます。

糊付け

糊の有無と種類も選択の際のキーポイントです。糊なしタイプは自由な加工や装飾が可能です。

一方、糊付きタイプには片面と両面があり、特に一般企業での使用では片面粘着の5mm厚が最も人気があります。これは設置の簡便さと適度な厚みのバランスが取れているためです。

設置環境

発泡スチロールの両面に紙を貼っている為、湿度変化に非常に弱く、反りが発生する原因となります。屋外での使用には向いておりません。

これらのポイントを総合的に検討することで、用途に最適なスチレンボードを選択できます。選択に迷った場合は、専門店やメーカーに相談することをおすすめします。彼らの経験と知識を活用することで、最適な製品を見つけることができるでしょう。

スチレンボードの素材と特徴・反り対策

スチレンボードは、発泡スチロールを芯材とし、両面に紙を貼った軽量で加工しやすい素材です。しかし、その特性ゆえに屋外での使用には適していません。最大の課題は水分に弱く、湿気を吸収することで反りが生じやすい点です。この反りの問題に対処するため、素材の特徴を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

湿度変化

湿度変化への対策として、両面に同じ素材を貼ることが効果的です。これにより、表裏が均等に伸縮し、反りのリスクを大幅に軽減できます。

特に、耐水紙や合成紙など、湿度変化の影響を受けにくい素材を両面に貼ることをおすすめします。ただし、塩ビ素材は湿度に関係なく非常に伸縮しやすいため、使用を避けるべきです。

温度変化

温度変化も反りの原因となります。スチレンボードは耐熱性が高くないため、高温環境下で変形しやすくなります。白熱電球のスポット照明、夏場の直射日光、冬場のヒーターの近くでの保管や設置は避けましょう。特に真夏は反りやすくなるため、可能であれば空調設備の整った部屋での保管が望ましいです。

保管方法

保管方法も反り対策の重要なポイントです。スチレンボードは自重があるため、縦置き保管は徐々に反りを引き起こします。温度や湿度変化の少ない場所で、梱包箱に入れたまま水平に置くことが好ましいです。また、長期在庫は極力避けるべきです。等身大パネルなど大型の販促物として使用する場合は、耐水紙貼りなどの反り対策がされているボードや、7mm厚のボードなど、より反りにくく厚みのある素材を選択しましょう。

品質

品質面では、安価な海外品には注意が必要です。粗悪品質や長期在庫品が多く、納品後すぐに反ったり、ロットによって品質が安定しないケースがあります。

国産品のスチレンボードは、温度管理と湿度管理された環境で保管されており、品質が安定しています。

これらの特徴と対策を理解し、適切な管理を行うことで、スチレンボードの反り問題を最小限に抑え、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。用途に応じて、最適なスチレンボードを選択し、適切に取り扱うことが重要です。

スチレンボードでよく使う厚みやサイズなどの規格表

スチレンボードの一般的な厚みは5mmと7mmです。5mm厚は軽量で扱いやすく、7mm厚はより強度が必要な場合に使用されます。

サイズは主にA判が主流で、A1(594×841mm)、A2(420×594mm)、A3(297×420mm)、A4(210×297mm)が標準的です。これらは印刷物のサイズと合わせやすいため、販促物や展示用パネルに適しています。

大型展示物には900×1800mmなどの大判サイズなども特注可能です。長期使用や大型サイズの場合は、より厚みのあるものを選ぶと安定性が増します。

特殊なサイズや厚みが必要な場合は、メーカーで対応してくれる場合があるので、まずは販売店に相談してみると良いでしょう。

まとめ

「スチレンボードとは?使い方やなにができるかなど徹底的に解説します」の総まとめ

  1. スチレンボードとは: 発泡スチロールを芯材とし、両面に紙を貼った軽量で加工しやすい素材です。建築模型や販促物に広く使用されています。

  2. 選ぶポイント: 使用期間、設置環境、厚み、サイズ、糊の有無を考慮します。長期使用には反り対策タイプが適しています。

  3. 素材特徴と反り対策: 湿気や温度変化に弱く反りやすいため、両面同素材貼りや適切な保管(水平置き、温湿度管理)が重要です。国産品は品質が安定しています。

  4. 一般的な規格: 厚みは主に5mmと7mm。サイズはA判(A1~A4)が主流で、大判サイズも入手可能です。用途にあわせて適切なスチレンボードを選びましょう。

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