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2025.02.28

スチのりの強度とは?接着力や耐久性を徹底解説

スチのり』は主に発泡素材を結合させる際に利用する接着剤です。そんなスチのりの強度とは、どれほどのものなのでしょうか。

今回は、スチのりの強度とはどの程度なのかを解説します。耐久性を高める使い方についても解説していくので、参考にしてみてください。

スチのりの強度とは

スチのりの強度とは、どの程度のものなのでしょうか。この項目では、スチのりの強度について、詳しく解説します。

スチのりの接着力の仕組み

スチのりは、主にスチレンボードを接着するために開発された専用の接着剤で、高い接着力を発揮します。通常ののりや木工用ボンドとは異なり、スチレン素材を溶かさずにとしっかり結合するように設計されており、乾燥後は強固な接着面を形成してくれるのが特徴です。

粘着力が強く、貼り合わせた後のズレが少ないため、建築模型やディスプレイ製作など、精度が求められる場面でよく使用されます。

スチのりの耐久性と環境への影響

スチのりは一度乾燥すると強固な接着面を持ち、時間が経っても剥がれにくいという特徴があります。ただし、使用する環境によっては強度が変化するので気を付けましょう。

湿度が低すぎたり、高すぎたりする場所や、極端な温度変化のある環境では、接着力が弱まる可能性があるため、適切な環境での使用が推奨されます。また、紫外線による劣化の影響を受けにくいものの、長期間屋外で使用する場合は、追加のコーティングや補強を検討するとよいでしょう。

他の接着剤との強度の比較

スチのりは、木工用ボンドや瞬間接着剤と比べても、スチレンボード同士の接着に特化しているため、特に安定した強度を発揮します。木材や金属、プラスチックなど、異なる素材の接着には適していないことが多いため、用途によって接着剤を使い分けることが重要です。

特に、発泡スチロールを溶かさずに接着できる点が大きなメリットであり、他の接着剤では代用しにくい独自の特性を持っています。

※一般的に「瞬間接着剤」と呼ばれている接着剤は発泡スチロールを溶かしてしまうため、絶対に使用しないでください。発泡素材を接着する場合は、必ず専用の接着剤を使用しましょう。

スチのりの耐久性を高める使い方

スチのりの耐久性を高めるためには、使い方に注意が必要です。スチのりの耐久性を高める使い方としては、下記の通りになります。

  • 接着面の下処理をしっかり行う
  • 均一に塗布し、しっかり圧着する
  • 乾燥時間を守り、適切な環境で保管する

接着面の下処理をしっかり行う

スチのりの接着力を最大限に引き出すためには、接着面の下処理が重要です。スチレンボードの表面にホコリや油分が付着していると、のりが十分に密着せず、耐久性が落ちる原因になります。

接着前に、乾いた布や柔らかいブラシ、マスキングテープ等で軽く拭き取り、清潔な状態にすることで、より強固な接着が可能です。また、素材にもよりますが、表面が滑らかすぎる場合は、軽くヤスリをかけることで接着剤の食いつきを良くすることもできます。

均一に塗布し、しっかり圧着する

スチのりを塗る際は、ムラなく均一に塗布することが大切です。のりが厚すぎると乾燥に時間がかかり、逆に薄すぎると接着力が不十分になる可能性があります。

適量を広げた後、しっかりと圧着し、接着面が密着するようにすることで、耐久性の向上につながるでしょう。特に広い面を接着する場合は、ヘラ等を使って均一に伸ばすと、より安定した接着が可能になります。貼り合わせた後は、一定時間しっかりと押さえつけ、のりが完全に乾燥するまで動かさないことが重要です。

乾燥時間を守り、適切な環境で保管する

スチのりは乾燥することで最大の強度を発揮しますが、十分に乾く前に無理に動かしたり負荷をかけたりすると、接着力が低下する原因になります。特に湿度が高すぎたり、低すぎたりする環境では接着に時間がかかってしまう為、使用する際は風通しの良い場所で作業し、完全に乾くまで待つことが大切です。

また、長期間使用する作品の場合は、直射日光や高温多湿の環境を避けて保管することで、接着部分の劣化を防ぎ、耐久性を維持できます。

スチのりはどんな素材に適している?強度を活かした活用例

スチのりとは、どんな素材に適しているでしょうか。強度を活かした活用例について、詳しい内容を紹介します。

スチレンボードや発泡スチロールとの相性が抜群

スチのりは、スチレンボードや発泡スチロールに特化した接着剤であり、これらの素材同士を強力に接着できるのが最大の特徴です。一般的な接着剤では、発泡スチロールを溶かしてしまうことがありますが、スチのりは素材を傷めることなく接着できるため、模型制作やディスプレイの制作に広く活用されています。

また、軽量でありながら高い強度を発揮するため、大きな作品を作る際にも安定した仕上がりが期待できるでしょう。

紙やボール紙との組み合わせで幅広い用途に対応

スチのりは、スチレンボードだけでなく、紙やボール紙とも相性が良いため、建築模型やポップアップディスプレイの制作にも適しています。特に、スチレンボードと紙を貼り合わせることで、表面の質感を自由に変えることができるため、デザインの幅が広がるでしょう。

プレゼン用の模型や、店舗の装飾パネルなど、細かいディテールを求められる場面でも活され、しっかりとした接着力を発揮します。

その他、木材や布等といった素材の接着も可能ですので幅広く活用できます。

軽量構造物の補強やディスプレイ製作に最適

スチのりの強度を活かせる場面として、軽量な構造物の補強や、大型ディスプレイの制作が挙げられます。例えば、展示会やイベントで使用する看板や装飾パネルの制作において、スチレンボードを強固に接着することで、軽くて丈夫な構造を作ることができるでしょう。

また、ジオラマや舞台セットの制作にも適しており、見た目の美しさと強度を両立させるために広く活用されています。

まとめ

今回は、スチのりの強度とは、どの程度のものなのか詳しい内容を紹介してきました。使い方によって耐久性は異なるので、使い方についても意識しましょう。

うまく活用して、スチレンボードを接着して、理想的な模型を作ってみてください。