047-425-8411
営業時間:平日 10:00~17:00
2025.02.25

ジオラマ初心者が知っておきたい作り方の手順は?ありがちな失敗について解説!

「ジオラマを作ってみたいけど、どのように制作すればいいのかわからない」とお悩みの初心者の方に向けて、知っておきたいジオラマ作りの手順を紹介します。

ありがちな失敗とその対策についても解説していきますので、ぜひご参考ください。

基本を把握して、ジオラマ作りを楽しみましょう!

【ジオラマ初心者向け】作り方の手順

 

作り方の流れは大きく分けて次の3つです。

  1. ジオラマ世界のテーマを決める
  2. ベース(土台)を作る
  3. パーツを配置して仕上げる

各項目を詳しく解説していきます。

1,ジオラマ世界のテーマを決める

ジオラマ作りは、テーマやシーンを想像することから始まります。たとえば「山間の鉄道駅」や「夕暮れの街角」など、具体的な情景を思い浮かべましょう。
テーマが決まったら簡単なスケッチを描いて、レイアウトを考えてみると良いでしょう。建物や道の配置、奥行きの取り方などを決めておくと、完成後のイメージがより固まります。

2,ベース(土台)を作る

土台となるベースを作ります。初心者の方におすすめの素材は、加工しやすい「スチレンボード」や「発泡スチロール」です。重ねたりカッターで切ったりしながら、山や川などを表現していきましょう。
大まかな形が決まったら、紙粘土などを使って表面を整え、乾燥後に着色します。ジオラマのシーンに合わせて砂や芝などの素材も使用すると、より自然な質感を出すことができます。

3,パーツを配置して仕上げる

建物や樹木、人物などのパーツを設置して、シーンに命を吹き込みましょう。手前には大きめのものを、奥に行くほど小さいパーツを配置することで情景に奥行きを出すことができます。
リアルさを追求したい方は、ウェザリング(汚し加工)を加えましょう。車に泥はねを描いたり、建物に錆や苔を加えたりすることで、臨場感あるジオラマに仕上がります。
接着剤には「スチのり」がおすすめです。発泡素材を溶かすことなく接着できるので、きれいに仕上がります。またスチレンボードや木材等を使えば、建物や橋などの構造物を細かく作ることが可能です。

ジオラマ作りでありがちな失敗と対策

初めてのジオラマ作り、せっかくならきれいに仕上げたいですよね。
初心者の方にありがちな失敗は次の3つです。

  • スケールがバラバラでリアリティに欠ける
  • 接着剤の使いすぎで仕上がりがきれいじゃない
  • 地面や水面の表現が単調でつまらない

それぞれの対策を見ていきましょう!

スケールがバラバラでリアリティに欠ける

建物や車、人物などのパーツの縮尺(スケール)が揃っていないと、ジオラマ世界に違和感が生じてしまいます。たとえば、1/150スケールの建物の横に1/100スケールの人物を置いてしまうと、建物に対して人物が大きくなり、不揃いになってしまいます。

【対策】
同じスケールのパーツを選ぶか、異なるスケールのパーツを使用する場合は、奥行きを考慮して配置しましょう。遠近法を活かした自然な景観を作ることができます。

接着剤の使いすぎで仕上がりがきれいじゃない

パーツをしっかり固定しようとして接着剤を多く使ってしまうと、乾燥後に白くはみ出したり、ツヤが出てしまう原因になります。特にジオラマは細かいパーツが多いため、接着剤のはみ出しは目立ちやすいです。

【対策】
ピンセットなどを使いながら、接着剤は筆先や爪楊枝で少量ずつ塗るようにしましょう。さらに速乾タイプやクリアタイプの接着剤を使えば、はみ出しても目立ちにくくなります。

地面や水面の表現が単調でつまらない

地面が単色だったり、水面が青い板に見えてしまったりするなど、質感が単調になるのも初心者にありがちな失敗です。複数の色や異なる素材を混ぜて、自然な表現を目指しましょう。

【対策】
地面は、土や芝など異なる素材を混ぜて表現しましょう。部分的に濃淡をつけることで深みが出ます。
水面は、弊社の「モデリングウォーター」のような透明素材を使えば、光を反射して本物の水よに仕上がります。「モデリングウォーター」に段階的に色を変えながら絵具を混ぜることで、水の深さも表現できます。扱いに慣れてきたら、波などを作ってダイナミックな情景も作ることができます。

よくあるジオラマQ&A

  • ジオラマ作りにはどのくらい時間がかかるの?
  • 初心者でも簡単に水面を作る方法は?
  • ジオラマをリアルに見せるコツは?

ジオラマ初心者の方がよく抱く疑問に対して解説していきます!ぜひご参考ください。

ジオラマ作りにはどのくらい時間がかかるの?

ジオラマ作りにかかる時間は、作品の規模や細かさによって大きく異なります。小さな情景モデルなら数時間程で完成しますが、本格的な街並みや自然の風景を再現する場合は数日から数週間かかることがあるでしょう。
特に、地面や水面の素材は乾燥に時間が必要な場合が多いため、焦らずじっくり作業することが大切です。初心者の方は、まず小さなジオラマから始めて、作業の流れや道具の扱いに慣れると良いでしょう。

初心者でも簡単に水面を作る方法は?

水表現は一見難しそうに見えますが、実は専用素材を使えば簡単に表現できます。特に「モデリングウォーター」といった透明樹脂素材は、注ぐだけでリアルな水面を表現できるためおすすめです。
さらに、表面に筆や竹串で軽く模様をつければ、穏やかな波や小川の流れを表現できます。また、水底に砂利や石を配置してから注ぐと、より自然な水景が完成するでしょう。

ジオラマをリアルに見せるコツは?

ジオラマをリアルに見せる最大のポイントは、「色の重ね方」と「質感表現」です。地面は一色だけで完成させず、色を重ねて表現することで立体感が生まれます。例えば、下地に暗めの色を塗ったあと、乾いた筆で明るい色を重ねる「ドライブラシ」技法で着色したり、「情景職人」や「ランドスポンジ」といった素材を乗せたりすると、リアルに仕上がります。
また、建物などにウェザリング(汚し加工)を加えると、使い込まれた雰囲気が出るでしょう。汚れやサビ表現は使いすぎず、自然に見える場所に部分的に加えると効果的です。

まとめ

今回は、ジオラマ初心者向けに作り方の手順やありがちな失敗、対策について紹介しました。

自分好みのジオラマを制作して、あなただけの世界観を表現しましょう!